カスタマージャーニーマップとかペルソナとかって、ウェブデザイン技能士の試験でも頻繁に出てきます。どちらも滅多に使わないんだけど、ちゃんと把握しようと思ったんですね。
で、色々調べるとどうも消費行動モデルとか言うのもちらちらと出てくる。アイドマとかアイシスとかいうやつ。ウェブマーケティングとか言うものらしいと。
さらに調べていくと、これ、どうももっと広い範囲の話の一部っぽいぞと。
で、
これはガチでやろうとすると、マーケティングと言うやつを知らなきゃいけないぞと。
というわけで、専門書をたくさん扱ってる大規模書店に行きました。
まー、ウェブマーケティング周りの書籍が山ほどあること。マーケティングも。選ぶのが大変。
いろんなトピックとか、流行りのものとかが山ほどあるんですね。
ただ、私はもうちょっと「体系的に」「全体像を」調べたい。
そういうのって、書店のマーケティングのコーナーにはないわけですよ。あるかもしれないけど、どれがそうなのか分からないレベル。
こういう時にはね、あれ。大学の教科書ですよ。大学のマーケティングの授業で教科書として使われる本を探すべき。
体系的な勉強と言えば学校ですからね。そこで使われる教科書ならまず外れはない。
じゃあ、どれが大学の教科書よ? と。どっかの経済大学のシラバスでも見ればよいのでしょうが、そこはほれ、我々には「放送大学」っていう一流の先生がやってる大学があるわけです。学生の学力に幅があるので、授業内容がすごく工夫されれていると評判の大学です。衛星放送で誰でも授業を受けられる。
書店には放送大学の教科書コーナーがあったので、そこでマーケティングの本を買ってきてノート取りながら勉強。1週間くらいで読破。
世界が広がりましたよ。マジで。
マーケティングの教科書では、市場の分析、ドメイン、ブランド、事業の展開などについて基本的な考え方とかが書かれていて、ウェブマーケティングがどこを担うのかが見えてくる。情報設計がはかどります。
で、ちょうど読み終わったあたりで案件の見積提案を作ってくれと言う話が舞い込んできたんで、学んだことを活かして作ったわけです。
その会社の市場でのポジション、競合他社との違い、差別化できるポイントを探して、そこを訴求しましょうという戦略が立てられる。
本格的なマーケティングとは程遠いものの、単にクライアントにヒアリングして、「何を一番に前面に出しましょうか?」と聞くのではなく、「これを前面に出すのが良いと思います!」って話ができる。
何と言うか、受け身ではなくて攻めの営業みたいなことができるんですよね。
クライアントのウェブ担当者さんって、結構な割合で、単にウェブサイトを作れ、って命令だけ受けてて、何が何だか分からない状態で見積依頼をしてくるわけです。
そこでテンプレート的なサイトの構成ではなく、その会社の事業に最適化された提案ができるようになった。コンテンツについても、ペルソナまでは行かなくても想定されるニーズを持ったユーザーイメージと、ストーリーを作って考えることができる。
そういう「取っ掛かり」を得るのに、マーケティングの知識ってすごく助かる。
もちろん、過去のクライアントを思い出すと、そう差別化できるものばかりではない、と言うのはあります。
事業分野によっては、扱っている商品やサービスが周辺の他社と全く同じで差別化要素が見当たらない、またその会社自体、差別化をあまり考えずに経営しているってパターンもありますから。そういう場合はまあ、しょうがない。
でもまあ今なら、それでももうちょっとやれそうな気がする。