カラーミーショップ運営会社(GMO)による不正な広告挿入に対処する

(忙しい人は見出しだけ読めばOK。本文は駄文です。)

カラーミーショップでレスポンシブデザインテーマを作成し、公開したらデザインが崩壊

カラーミーショップのカスタマイズ機能はなかなか優秀で、現行のサイトを運営しつつ、新しいデザインを構築し、その動作確認まで非公開の状態でチェックできます。
ところが、新デザインのプレビュー段階では正常に表示されていたレスポンシブデザインのテーマが、公開したら非レスポンシブになるという事案が発生。正確には、レスポンシブのCSSはちゃんと効いているものの、横幅いっぱいにならず、右側に広大な余白が発生してしまいました。

原因はページトップに自動的に挿入されるGMOとくとくポイントのバナー

有料のサイトで運営会社の広告が勝手に挿入されるのもちょっと理解不能なのですが、デザインを壊している主犯はこれ。
bodyタグ直下にjavascriptで挿入されるiframeの広告バナー。バナー内のHTMLコードもなかなか醜いtableで作られていて(←不快感のため言葉が汚くなってます)、こいつが最大幅から縮まろうとしません。その結果、せっかくレスポンシブデザインで作成してもその機能を運営会社が叩き壊す、という実に苛立たしいことになってます。

広告表示は規約上の強制ではない。

勝手に挿入されているだけなら、CSSで要素指定してdisplay:none;でSEO上の被害も出さずに消去してしまうことができますが、規約でバナーを入れることを強制しているのであれば広告は残しつつ、!important指定でこれもレスポンシブにしてしまわなければなりません。(面倒だ)
それで、調べてみたところ、どうやらこの機能は2009年ごろに勝手に実装されたらしく、利用者から不満が噴出していました。(参考)
GMO側の主張としては、「つけたほうがSEO上そちらも有利ですから、付けときますね。」という余計なお世話も甚だしい、どこかの押し売りやくざのような言い分のようで。
ここでちょっと不思議に思ったのは、規約で規定しているのであれば、こんな偽善と詭弁のカタマリのような回答はしないだろうということ。規約に書いてあるのなら、それに従えと高圧的に言い放っておしまいですから。
そこで規約を読んだところ、このバナーを表示することを義務とする規約はどこにもありません。
利用規約 - ネットショップ作成サービス カラーミーショップ
そもそもこのバナーはカラメルに出店していないと表示されないみたいです。そこでカラメルの利用規約を確認します。
カラメル 利用規約 - ネットショップ作成サービス カラーミーショップ
第5条の2に、カラメル利用者はGMOとくとくポイントプログラムにも申込むことにされ、その利用規約にも同意したことにされています。しかし、GMOのバナーの表示義務はカラメルの利用規約には記載されていません。そこでGMOとくとくポイントプログラムの利用規約を確認してみました。
GMOポイントプログラム 利用規約 - ネットショップ作成サービス カラーミーショップ
ここにはポイントの取引に関する事は書いてあるものの、広告バナーについては一言も記載がありません。
つまり、GMOはなんら法的契約的根拠を持たずに、ユーザーのサイトの強制的な改ざんを行っていることになります。広告のコードも醜さはその会社の醜さを表しているのでしょうか。とはいえ、一方的に規約にねじ込まないだけましとはいえるでしょうね。

消去はCSSで1行。

ということで、こんな迷惑広告は削除してしまいましょう。以下の1行を共通テンプレートのCSSに書き足すだけ。
#gmo_CMSPbar {display: none;}
バルス
あーすっきりした。