Windows游ゴシックがかすれる問題対策

少し前に話題になったWindowsの游ゴシック、游明朝が汚い(かすれる)という問題について、表示をまともにするための方法を検討することにしました。

表示検証

環境

今回は游ゴシック体のみで確認。
OSはWindows10。
font-family: "游ゴシック", "Yu Gothic", YuGothic, "ヒラギノ角ゴ Pro W3", "Hiragino Kaku Gothic Pro", "MS Pゴシック", "MS PGothic", sans-serif;
font-size: 16px;

結果

ブラウザは左からchrome, Firefox, Edge, IE11。
※コメントからの指摘で気づきましたが、以下のスクリーンショットではchromeの欧文書体が游ゴシック以外のものになってます。指摘後、"游ゴシック"のみの指定して、また元に戻したら欧文フォントも游ゴシックになったので何でこんなことになったのかさっぱり分かりません。スクリーンショット撮り直すのも面倒なんでこのままにしときます。

1.特に何も指定しない場合

2.font-weight: 500; を適用した場合

chromeの表示がましになる一方、他のブラウザのフォントも濃くなりました。

3.font-weight: normal; color: #000; text-shadow: 0px 0px 0px #000; を指定した場合

chromeは細さそのままで色が濃くなり、Firefoxはfont-weight: 500;とほぼ変わらず。Edge, IE11ではジャギーが発生して汚くなりました。(Wの斜め線で顕著にみられます)

4.font-weight: normal; color: #333; text-shadow: 0px 0px 0px #666; を指定。IEジャギーがごまかせないか試してみました。

成果はあまり芳しくありません。

結論

今回の問題は、Windowsの問題という面もありますが、それ以上にChromeレンダリングが下手くそという面も大きいのではないかと思います。Chromeがノーマルで游ゴシックLightを使う問題(バグ?)ということかと思います。(コメントを受け修正)
text-shadowで濃くするのも一定の効果はありますが、今度はIEがshadowのレンダリングが苦手、ということが分かりました。
すべての条件下できれいに描画したのはFirefoxで、さすが、Mosaicの系譜といったところでしょうか。

追記:現時点の対策法

問題がWindows chromeに限定されていて、それはfont-weight: 500;で解消されることまでは間違いないので、JavaScriptを使ってUAを判別し、chrome専用のCSSを読み込ませて解決することにしました。
<head>内に以下を記述

<script>
 var ua = window.navigator.userAgent.toLowerCase();
 if (ua.indexOf("chrome") != -1){
    document.write('');
 }
</script>

chrome.cssに以下を記述

html {
	font-weight: 500;
}